「上棟式って何?」「どんな準備をすればいい?」そのような不安や疑問をお持ちの方もいるでしょう。
注文住宅を新築する際、建築の節目で上棟式を行います。
しかし、家をつくりはじめるまで上棟式について知らなかったという方も多いものです。
そこで、この記事では、はじめて家づくりをする人が押さえておきたい上棟式の基礎知識として目的や当日の流れ、準備すべきことから注意点まで、分かりやすく解説します。
Contents
上棟式とは?
上棟式とは、木造住宅の建築過程、具体的には「棟上げ」完了のタイミングで行う儀式のことです。
地域によっては、棟上げ(むねあげ)や建前(たてまえ)などとも呼ばれます。
上棟式は、棟上げまで無事終わったことを感謝し、残りの工事の安全や建築後の家内安全を祈願する目的で行われるものです。
また、工事関係者への感謝を伝え、ねぎらう場という役割もあります。
<h2>棟上げの意味</h2>
棟上げとは、木造住宅の建築で骨組みの最後として屋根の頂部に「棟木(むねぎ)」と呼ばれる部材を取り付ける工程です。
木造住宅では、基礎工事後に柱や梁、屋根といった家の骨組みを作り上げます。
この際、通常は骨組みを1日ほどで一気に組み立て最後に棟木を取り付け完了となります。
棟上げは大規模な工事になることが多く、また、棟上げ後は家の形が見えてくる大事な工程です。
そのため、建築工程の1つの節目として、棟木の取り付け作業や作業が無事済んだお祝いとして上棟式が行われます。
<h2>棟上げ・上棟式のタイミング</h2>
棟上げ、上棟式は着工から1~2カ月ほどのタイミングで行われるのが一般的です。
基礎工事完了後は棟上げまで短期間で進むため、早い段階でハウスメーカーなどに上棟式について確認しておきましょう。
また、近年人気の2×4工法やRC造では、そもそも棟上げという工程がありません。
この場合、上棟式がない、もしく屋根が付くなどのタイミングで上棟式を行います。
上棟式の有無やタイミングはハウスメーカーによっても異なるので確認するようにしましょう。
<h3>略式やしないケースも増えている</h3>
上棟式は神事として要素も強く、本来は、神主を招いて祈祷し餅まきやふるまいを行うというように執り行われます。
しかし、近年は神主を呼ばずに現場監督を中心に執り行うなど略式化されているケースも増えています。
また、そもそも棟上げ工程がない家や、ある場合でも上棟式は時間も費用も掛かることから執り行わないケースも珍しくありません。
上棟式がないからといって家が完成しないわけではなく、上棟式を執り行わなくても問題ありません。
とはいえ、上棟式は工事関係者に感謝を伝え良好なコミュニケーションを築く場でもあります。
執り行わない場合でも挨拶や差し入れを行うなど無理のない範囲で感謝を伝えるとよいでしょう。
なお、上棟式の有無や内容は地域の風習やハウスメーカーによっても異なるものです。
同じ地域に住む親族や知人、ハウスメーカーなどに上棟式について確認しておくとよいでしょう。
<h3>地鎮祭・竣工式との違い</h3>
上棟式と同じように注文住宅の建築過程で行われる儀式に、地鎮祭や竣工式があります。
地鎮祭とは、土地の神様に土地の使用の許しを請い、工事の安全や建築後の家内安全を祈る儀式です。
建物工事が始まる前に行われる伝統的な神事ですが、近年は上棟式同様に略式化や行わないケースも増えています。
また、両方を行うのではなく、地鎮祭か上棟式のどちらかを行うといったケースもあります。
一方、竣工式は建物が完成し引き渡し後に行われる儀式です。
建物の完成を祝い家内安産や繁栄を祈る目的で行われます。
店舗やビルなどではお披露目を兼ねてよく行われますが、居住用の一戸建ての場合、引き渡し後は引っ越しなど忙しいことから執り行わないケースの方が多いです。
行うタイミングは異なりますが、上棟式、地鎮祭、竣工式ともに、工事の安全や家内安全などを祈る大切な儀式です。
ただし、必ずしも行う必要はないので、施主の意向やハウスメーカーの方針などに沿って行うとよいでしょう。
<h2>上棟式の当日の流れ</h2>

上棟式当日の流れは、地域の風習や略式化にするなどによって異なります。
しかし、大まかな流れを押さえておけば異なる内容があってもスムーズに対応しやすくなるでしょう。
一般的な大まかな流れは以下のとおりです。
- 開会のあいさつ
- 神事
- 餅まき
- 施主の挨拶
- 直会(なおらい)
- ご祝儀や引き出物の配布
<h3>開会のあいさつ</h3>
上棟式開催前に参列者が集合します。
全員が揃ったら、施主が開会のあいさつを行い上棟式をスタートします。
なお、進行についてはハウスメーカーが行ってくれるケースも多いので、施主が行うことや流れについて事前に確認しておくとよいでしょう。
<h3>神事</h3>
神事の大まかな流れは以下のとおりです。
- 棟木に幣串(へいぐし)と呼ばれる飾りをつける
- 祭壇にお供え物をして飾り物を整える
- 四方固めの儀
- 祈願し二礼二拍手一礼をする
四方固めの儀とは、家の四隅に水、塩、米、酒をかけ、建物を清める儀式です。
上記は、神主に依頼して行う儀式ですが、前述の通り棟梁が行うなど略式化するケースも増えています。
<h3>餅まき</h3>
地域によっては上棟式時に餅まきを行うケースもあります。
餅まきとは、近隣の方を招待し、屋根の上から餅やお菓子、小銭などをまき棟上げを祝うことです。
以前は餅まきをにぎやかに行うケースも多かったですが、近年は餅まきをするケースは少なくなっています。
また、地域によって餅まきの風習はことなるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
<h3>施主の挨拶</h3>
工事関係者への感謝や残りの工事の安全を願って施主からの挨拶が行われます。
挨拶は短くてシンプルなもので問題ありません。
後ほど例文を紹介するので参考にしてください。
<h3>直会(なおらい)</h3>
直会とは、上棟式の後に参列者に対して酒や食事をふるまう宴会のことです。
近年は、お酒は控え、食事も仕出し弁当や軽食を用意するケースや、そもそも直会は行わないケースも増えています。
直会後は、施主や工事関係者、ハウスメーカーの担当者が挨拶を行い上棟式は閉会です。
<h3>ご祝儀や引き出物の配布</h3>
上棟式が終了したら、工事関係者にご祝儀や引き出物を渡します。
上棟式は関係者の人数も多くなるため、事前に参加人数を確認し用意しておくようにしましょう。
上棟式は略式であれば20~30分程度で済むケースもあれば、本格的に行って午前から午後にかけて数時間行う場合もあります。
ハウスメーカーに相談しながら負担のない範囲で行うとよいでしょう。
<h2>上棟式で準備しておくこと</h2>

上棟式は施主が準備しなければならないものもいくつかあります。
基本的にはハウスメーカーなどがアドバイスしてくれるので、相談しながら準備を進めれば問題ありません。
とはいえ、直前になってバタバタすることがないように余裕をもって準備を進めておくようにしましょう。
上棟式で準備しておくこととしては以下が挙げられます。
- 参列人数の確認
- 神事の準備
- ご祝儀
- 食事や引き出物
- 挨拶文
- 当日の服装
<h3>参列人数の確認</h3>
上棟式では、お弁当や飲み物、ご祝儀など用意する必要があるため、参列人数の把握が欠かせません。
住宅の規模などによっても異なりますが、棟梁や職人、ハウスメーカーの担当者など工事関係者だけでも5~15人程参加します。
さらに、施主の親族や知人を招くというケースもあるので、工事関係者をハウスメーカーに確認すると同時に、自身側の参列者数も早めに確定させるようにしましょう。
<h3>神事の準備</h3>
上棟式では、お供え物が必要になるケースがあります。
神事を行うために必要なものとしては以下が挙げられます。
- 日本酒
- 塩
- 米
- 乾物
- 棟札・御幣
- 玉串料
お供え物として必要なものや玉串料は、地域の風習や依頼先などによって異なります。
また、お供え物や棟札・御幣をハウスメーカーが用意してくれるケースもあるので、事前に用意するものを確認するとよいでしょう。
<h3>ご祝儀</h3>
工事関係者に渡すご祝儀は、渡す相手の立場によって相場が異なります。
職人であれば3,000~1万円、現場監督なら1~3万円、棟梁なら2~5万円が相場ですが、地域によっても相場は異なります。
また、ご祝儀はあくまで感謝の気持ちを伝えるもので、相場を下回っても問題はありません。
なお、近年は、ご祝儀の受け取りを禁止しているハウスメーカーも増えています。
ハウスメーカーによっては建築費にご祝儀や上棟式に関する費用が含まれているケースもあるので、事前に確認するようにしましょう。
<h3>食事や引き出物</h3>
参列者や工事関係者をもてなす食事や引き出物を用意しておきます。
食事は、仕出し弁当や軽食でも問題ありません。
工事関係者が食べやすくなじみのあるチェーン店系のお弁当にするケースもあります。
お祝いの場だからと格式張る必要はないので、配る相手の年代や好み、予算などに応じて決めるとよいでしょう。
引き出物としては、紅白まんじゅうや菓子折り、赤飯。お酒などおめでたいものがよく利用されます。
<h3>挨拶文</h3>
上棟式時には施主が挨拶する場面もあるため、あらかじめ文面を用意しておくと当日慌てえることはないでしょう。
挨拶は、工事関係者への感謝や残りの工事の安全を願うシンプルで短いもので問題ありません。
反対に、長い文面にすると疎まれやすくなるので注意しましょう。
例文として以下を参考にしてください。
「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。施主の○○と申します。皆様のおかげで本日の上棟式を無事に迎えることができました。ありがとうございます。私たち家族もかけがえのない我が家の完成を心から楽しみにしています。これからもケガや事故のないよう安全第一で工事を進めてください。完成まで引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」
シンプルな文面に、施主の気持ちやちょっとした感想、エピソードを短く添えるのもおすすめです。
<h3>当日の服装</h3>
スーツや礼服などフォーマルな格好の必要はなくカジュアルで問題ありませんが、清潔感のある恰好が好ましいです。
ジーンズやTシャツ、サンダルなどのラフな格好やよれよれの恰好は避けた方がよいでしょう。
たとえば、男性ならジャケットやポロシャツにチノパン、女性ならならキレイめカジュアルな上着にパンツやスカートといった格好が適しています。
また、現場によっては足場が悪いこともあるので、高いヒールやタイトスカートなど動きにくい靴や服は避けた方がよいでしょう。
<h2>上棟式のマナーや注意点</h2>

ここでは、上棟式のマナーや注意点として以下の3つを解説します。
- 地域によって費用や風習が異なる
- 建築吉日を選ぶようにしよう
- 上棟式は神聖な儀式であることを意識する
<h3>地域によって費用や風習が異なる</h3>
上棟式の内容やご祝儀や玉串料の相場などは地域の風習やハウスメーカーによって異なります。
たとえば、餅まきは東日本で行われるケースが多く、地域によって餅だけでなく小銭などもまく風習があります。
基本的には施主の移行に合わせて行って問題ありませんが、事前に地域の知り合いやハウスメーカーの担当者などにも確認しておくと安心して行いやすくなるでしょう。
<h3>建築吉日を選ぶようにしよう</h3>
上棟式は、縁起を担いで吉日を選んで行われるのが一般的です。
また、上棟式に適した吉日は結婚式などでよく知られる大安吉日ではなく、建築吉日にあたります。
建築吉日とは、工事をはじめるのによいとされる日で、仏滅や大安などの六曜とは考え方が異なります。
そのため、六曜では大安でも建築吉日ではないにもあるので注意しましょう。
建築吉日はインターネット検索やハウスメーカーに確認すれば分かります。
とはいえ、あくまで縁起を担ぐ意味合いのため、施主の都合を考慮して問題はありません。
<h3>上棟式は神聖な儀式であることを意識する</h3>
略式化された上棟式が多くなっているとはいえ、上棟式は感謝をささげ安全を祈る神聖な儀式です。
格式張る必要はありませんが、服装や言葉遣い、マナーなどは儀式であることは意識するとよいでしょう。
<h2>上棟式に関するよくある質問?</h2>
最後に上棟式に関するよくある質問をみていきましょう。
<h3>上棟式はしなくてもいい?</h3>
上棟式は絶対行わないといけないわけではなく、実際近年は上棟式を行わないケースも増えています。
予算やスケジュールなどを踏まえて、ハウスメーカーと相談しながら行うかどうかは判断するとよいでしょう。
上棟式は家が無事にできることを祈る機会であり、新築のよい思い出ともなります。
家づくりの思い出としても都合がよければ無理のない範囲で検討するとよいでしょう。
<h3>ご近所にあいさつは必要?</h3>
餅まきを行う場合は、近隣を招待する意味もかねて日程案内を含めあいさつ回りをするケースもあります。
ただし、基本的には着工前にあいさつ回りはすんでいます。
ご近所への挨拶の必要性は、地域の風習や事前にしているかなどによっても異なるのでハウスメーカーに確認するとよいでしょう。
<h2>まとめ</h2>
ここまで、上棟式の基本や当日の流れ、準備するものなどをお伝えしました。
上棟式は、棟上げまで工事が進んだ感謝を伝え、これからの工事の安全を祈る儀式です。
上棟式の内容や必要なものは、ハウスメーカーや地域の風習によっても大きく異なります。また、必ずしも行わなければならないわけではないため、ハウスメーカーに相談しながら内容や実施するかを判断すれば問題ありません。
そのうえで、実施する場合は事前準備をしっかり行い、当日を家づくりのよい思い出に残るようにするとよいでしょう。
「上棟式って何?」「どんな準備をすればいい?」そのような不安や疑問をお持ちの方もいるでしょう。
注文住宅を新築する際、建築の節目で上棟式を行います。
しかし、家をつくりはじめるまで上棟式について知らなかったという方も多いものです。
そこで、この記事では、はじめて家づくりをする人が押さえておきたい上棟式の基礎知識として目的や当日の流れ、準備すべきことから注意点まで、分かりやすく解説します。
上棟式とは?
上棟式とは、木造住宅の建築過程、具体的には「棟上げ」完了のタイミングで行う儀式のことです。
地域によっては、棟上げ(むねあげ)や建前(たてまえ)などとも呼ばれます。
上棟式は、棟上げまで無事終わったことを感謝し、残りの工事の安全や建築後の家内安全を祈願する目的で行われるものです。
また、工事関係者への感謝を伝え、ねぎらう場という役割もあります。
棟上げの意味
棟上げとは、木造住宅の建築で骨組みの最後として屋根の頂部に「棟木(むねぎ)」と呼ばれる部材を取り付ける工程です。
木造住宅では、基礎工事後に柱や梁、屋根といった家の骨組みを作り上げます。
この際、通常は骨組みを1日ほどで一気に組み立て最後に棟木を取り付け完了となります。
棟上げは大規模な工事になることが多く、また、棟上げ後は家の形が見えてくる大事な工程です。
そのため、建築工程の1つの節目として、棟木の取り付け作業や作業が無事済んだお祝いとして上棟式が行われます。
棟上げ・上棟式のタイミング
棟上げ、上棟式は着工から1~2カ月ほどのタイミングで行われるのが一般的です。
基礎工事完了後は棟上げまで短期間で進むため、早い段階でハウスメーカーなどに上棟式について確認しておきましょう。
また、近年人気の2×4工法やRC造では、そもそも棟上げという工程がありません。
この場合、上棟式がない、もしく屋根が付くなどのタイミングで上棟式を行います。
上棟式の有無やタイミングはハウスメーカーによっても異なるので確認するようにしましょう。
略式やしないケースも増えている
上棟式は神事として要素も強く、本来は、神主を招いて祈祷し餅まきやふるまいを行うというように執り行われます。
しかし、近年は神主を呼ばずに現場監督を中心に執り行うなど略式化されているケースも増えています。
また、そもそも棟上げ工程がない家や、ある場合でも上棟式は時間も費用も掛かることから執り行わないケースも珍しくありません。
上棟式がないからといって家が完成しないわけではなく、上棟式を執り行わなくても問題ありません。
とはいえ、上棟式は工事関係者に感謝を伝え良好なコミュニケーションを築く場でもあります。
執り行わない場合でも挨拶や差し入れを行うなど無理のない範囲で感謝を伝えるとよいでしょう。
なお、上棟式の有無や内容は地域の風習やハウスメーカーによっても異なるものです。
同じ地域に住む親族や知人、ハウスメーカーなどに上棟式について確認しておくとよいでしょう。
地鎮祭・竣工式との違い
上棟式と同じように注文住宅の建築過程で行われる儀式に、地鎮祭や竣工式があります。
地鎮祭とは、土地の神様に土地の使用の許しを請い、工事の安全や建築後の家内安全を祈る儀式です。
建物工事が始まる前に行われる伝統的な神事ですが、近年は上棟式同様に略式化や行わないケースも増えています。
また、両方を行うのではなく、地鎮祭か上棟式のどちらかを行うといったケースもあります。
一方、竣工式は建物が完成し引き渡し後に行われる儀式です。
建物の完成を祝い家内安産や繁栄を祈る目的で行われます。
店舗やビルなどではお披露目を兼ねてよく行われますが、居住用の一戸建ての場合、引き渡し後は引っ越しなど忙しいことから執り行わないケースの方が多いです。
行うタイミングは異なりますが、上棟式、地鎮祭、竣工式ともに、工事の安全や家内安全などを祈る大切な儀式です。
ただし、必ずしも行う必要はないので、施主の意向やハウスメーカーの方針などに沿って行うとよいでしょう。
上棟式の当日の流れ

上棟式当日の流れは、地域の風習や略式化にするなどによって異なります。
しかし、大まかな流れを押さえておけば異なる内容があってもスムーズに対応しやすくなるでしょう。
一般的な大まかな流れは以下のとおりです。
- 開会のあいさつ
- 神事
- 餅まき
- 施主の挨拶
- 直会(なおらい)
- ご祝儀や引き出物の配布
開会のあいさつ
上棟式開催前に参列者が集合します。
全員が揃ったら、施主が開会のあいさつを行い上棟式をスタートします。
なお、進行についてはハウスメーカーが行ってくれるケースも多いので、施主が行うことや流れについて事前に確認しておくとよいでしょう。
神事
神事の大まかな流れは以下のとおりです。
- 棟木に幣串(へいぐし)と呼ばれる飾りをつける
- 祭壇にお供え物をして飾り物を整える
- 四方固めの儀
- 祈願し二礼二拍手一礼をする
四方固めの儀とは、家の四隅に水、塩、米、酒をかけ、建物を清める儀式です。
上記は、神主に依頼して行う儀式ですが、前述の通り棟梁が行うなど略式化するケースも増えています。
餅まき
地域によっては上棟式時に餅まきを行うケースもあります。
餅まきとは、近隣の方を招待し、屋根の上から餅やお菓子、小銭などをまき棟上げを祝うことです。
以前は餅まきをにぎやかに行うケースも多かったですが、近年は餅まきをするケースは少なくなっています。
また、地域によって餅まきの風習はことなるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
<h3>施主の挨拶</h3>
工事関係者への感謝や残りの工事の安全を願って施主からの挨拶が行われます。
挨拶は短くてシンプルなもので問題ありません。
後ほど例文を紹介するので参考にしてください。
直会(なおらい)
直会とは、上棟式の後に参列者に対して酒や食事をふるまう宴会のことです。
近年は、お酒は控え、食事も仕出し弁当や軽食を用意するケースや、そもそも直会は行わないケースも増えています。
直会後は、施主や工事関係者、ハウスメーカーの担当者が挨拶を行い上棟式は閉会です。
<h3>ご祝儀や引き出物の配布</h3>
上棟式が終了したら、工事関係者にご祝儀や引き出物を渡します。
上棟式は関係者の人数も多くなるため、事前に参加人数を確認し用意しておくようにしましょう。
上棟式は略式であれば20~30分程度で済むケースもあれば、本格的に行って午前から午後にかけて数時間行う場合もあります。
ハウスメーカーに相談しながら負担のない範囲で行うとよいでしょう。
上棟式で準備しておくこと

上棟式は施主が準備しなければならないものもいくつかあります。
基本的にはハウスメーカーなどがアドバイスしてくれるので、相談しながら準備を進めれば問題ありません。
とはいえ、直前になってバタバタすることがないように余裕をもって準備を進めておくようにしましょう。
上棟式で準備しておくこととしては以下が挙げられます。
- 参列人数の確認
- 神事の準備
- ご祝儀
- 食事や引き出物
- 挨拶文
- 当日の服装
参列人数の確認
上棟式では、お弁当や飲み物、ご祝儀など用意する必要があるため、参列人数の把握が欠かせません。
住宅の規模などによっても異なりますが、棟梁や職人、ハウスメーカーの担当者など工事関係者だけでも5~15人程参加します。
さらに、施主の親族や知人を招くというケースもあるので、工事関係者をハウスメーカーに確認すると同時に、自身側の参列者数も早めに確定させるようにしましょう。
神事の準備
上棟式では、お供え物が必要になるケースがあります。
神事を行うために必要なものとしては以下が挙げられます。
- 日本酒
- 塩
- 米
- 乾物
- 棟札・御幣
- 玉串料
お供え物として必要なものや玉串料は、地域の風習や依頼先などによって異なります。
また、お供え物や棟札・御幣をハウスメーカーが用意してくれるケースもあるので、事前に用意するものを確認するとよいでしょう。
ご祝儀
工事関係者に渡すご祝儀は、渡す相手の立場によって相場が異なります。
職人であれば3,000~1万円、現場監督なら1~3万円、棟梁なら2~5万円が相場ですが、地域によっても相場は異なります。
また、ご祝儀はあくまで感謝の気持ちを伝えるもので、相場を下回っても問題はありません。
なお、近年は、ご祝儀の受け取りを禁止しているハウスメーカーも増えています。
ハウスメーカーによっては建築費にご祝儀や上棟式に関する費用が含まれているケースもあるので、事前に確認するようにしましょう。
食事や引き出物
参列者や工事関係者をもてなす食事や引き出物を用意しておきます。
食事は、仕出し弁当や軽食でも問題ありません。
工事関係者が食べやすくなじみのあるチェーン店系のお弁当にするケースもあります。
お祝いの場だからと格式張る必要はないので、配る相手の年代や好み、予算などに応じて決めるとよいでしょう。
引き出物としては、紅白まんじゅうや菓子折り、赤飯。お酒などおめでたいものがよく利用されます。
挨拶文
上棟式時には施主が挨拶する場面もあるため、あらかじめ文面を用意しておくと当日慌てえることはないでしょう。
挨拶は、工事関係者への感謝や残りの工事の安全を願うシンプルで短いもので問題ありません。
反対に、長い文面にすると疎まれやすくなるので注意しましょう。
例文として以下を参考にしてください。
「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。施主の○○と申します。皆様のおかげで本日の上棟式を無事に迎えることができました。ありがとうございます。私たち家族もかけがえのない我が家の完成を心から楽しみにしています。これからもケガや事故のないよう安全第一で工事を進めてください。完成まで引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」
シンプルな文面に、施主の気持ちやちょっとした感想、エピソードを短く添えるのもおすすめです。
当日の服装
スーツや礼服などフォーマルな格好の必要はなくカジュアルで問題ありませんが、清潔感のある恰好が好ましいです。
ジーンズやTシャツ、サンダルなどのラフな格好やよれよれの恰好は避けた方がよいでしょう。
たとえば、男性ならジャケットやポロシャツにチノパン、女性ならならキレイめカジュアルな上着にパンツやスカートといった格好が適しています。
また、現場によっては足場が悪いこともあるので、高いヒールやタイトスカートなど動きにくい靴や服は避けた方がよいでしょう。
上棟式のマナーや注意点

ここでは、上棟式のマナーや注意点として以下の3つを解説します。
- 地域によって費用や風習が異なる
- 建築吉日を選ぶようにしよう
- 上棟式は神聖な儀式であることを意識する
地域によって費用や風習が異なる
上棟式の内容やご祝儀や玉串料の相場などは地域の風習やハウスメーカーによって異なります。
たとえば、餅まきは東日本で行われるケースが多く、地域によって餅だけでなく小銭などもまく風習があります。
基本的には施主の移行に合わせて行って問題ありませんが、事前に地域の知り合いやハウスメーカーの担当者などにも確認しておくと安心して行いやすくなるでしょう。
建築吉日を選ぶようにしよう
上棟式は、縁起を担いで吉日を選んで行われるのが一般的です。
また、上棟式に適した吉日は結婚式などでよく知られる大安吉日ではなく、建築吉日にあたります。
建築吉日とは、工事をはじめるのによいとされる日で、仏滅や大安などの六曜とは考え方が異なります。
そのため、六曜では大安でも建築吉日ではないにもあるので注意しましょう。
建築吉日はインターネット検索やハウスメーカーに確認すれば分かります。
とはいえ、あくまで縁起を担ぐ意味合いのため、施主の都合を考慮して問題はありません。
上棟式は神聖な儀式であることを意識する
略式化された上棟式が多くなっているとはいえ、上棟式は感謝をささげ安全を祈る神聖な儀式です。
格式張る必要はありませんが、服装や言葉遣い、マナーなどは儀式であることは意識するとよいでしょう。
上棟式に関するよくある質問?
最後に上棟式に関するよくある質問をみていきましょう。
上棟式はしなくてもいい?
上棟式は絶対行わないといけないわけではなく、実際近年は上棟式を行わないケースも増えています。
予算やスケジュールなどを踏まえて、ハウスメーカーと相談しながら行うかどうかは判断するとよいでしょう。
上棟式は家が無事にできることを祈る機会であり、新築のよい思い出ともなります。
家づくりの思い出としても都合がよければ無理のない範囲で検討するとよいでしょう。
ご近所にあいさつは必要?
餅まきを行う場合は、近隣を招待する意味もかねて日程案内を含めあいさつ回りをするケースもあります。
ただし、基本的には着工前にあいさつ回りはすんでいます。
ご近所への挨拶の必要性は、地域の風習や事前にしているかなどによっても異なるのでハウスメーカーに確認するとよいでしょう。
まとめ
ここまで、上棟式の基本や当日の流れ、準備するものなどをお伝えしました。
上棟式は、棟上げまで工事が進んだ感謝を伝え、これからの工事の安全を祈る儀式です。
上棟式の内容や必要なものは、ハウスメーカーや地域の風習によっても大きく異なります。また、必ずしも行わなければならないわけではないため、ハウスメーカーに相談しながら内容や実施するかを判断すれば問題ありません。
そのうえで、実施する場合は事前準備をしっかり行い、当日を家づくりのよい思い出に残るようにするとよいでしょう。