一戸建ての維持費はいくらかかる?年間の平均総額や節約方法も解説

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一戸建ての維持費はいくらかかる?年間の平均総額や節約方法も解説

大阪市北区にある工務店「エヌティーソリューションズ」

一戸建ては何かとお金がかかるものです。

とはいえ、維持費は実際のところいくらかかるのだろう?と総額まではわからない方もいることでしょう。

賃貸と違って毎月の出費が決まっているわけではないため、不安になるのは当然のことです。

この記事では、年間にかかる平均総額や、安くするための節約法などを分かりやすく解説していきます。

一戸建ての維持費について理解して後悔のないマイホーム生活を手に入れましょう。

一戸建てにかかる維持費の内訳

一戸建てにかかる維持費には以下のようなものがあります。

  • 住宅ローン
  • 修繕費
  • 各種保険
  • 固定資産税
  • 都市計画税
  • 自治会費(町内会費)
  • その他

下記で詳しく解説します。

住宅ローン

住宅ローンとは、マンションや一軒家の購入や建築した際に金融機関からお金を借りる、住宅取得専用のローンです。

家に住む以上、一括払いでない場合は住宅ローンが不可欠になってきます。

家の購入は何千万円という金額になるため、一括で払うのは現実的ではありません。

そのためローンを組んで払っていくのが一般的です。

賃貸のように数万円程度の金額で払っていくことが可能ですが、ボーナス払いなどまとまった金額を支払えるといった違いがあります。

金融機関からお金を借りるというと、借金の一種になり不安になる方もいるかと思いますが、目的を達成するために活用できる仕組みで、決して悪いことではありません。

住宅ローンは長期的な支払いになるため、支払い能力が問われます。

会社名や継続年数、収入などの審査が通った場合にのみ、住宅ローンを利用することが可能です。

また出産や入学など、人生には一時的にまとまった資金が必要になるタイミングがきます。

そのような事も想定して、支払いの負担にならないよう計画的に返済金額を決めていくといいでしょう。

修繕費

維持費のひとつに修繕費を頭に入れておくことをおすすめします。

10年以上長く一戸建てに住んでいると、トイレの壁や外壁のひび割れなど、劣化が気になってくるでしょう。

いざリフォームしたいと思っても費用が高いと手が出しにくいものです。

余裕を持って修繕費にあてられるように相場を知っておくといいでしょう。

以下の表は修繕費の相場を参考にしてみてください。

ただし、メーカーによって設定金額が違うため、詳しく知りたい場合は見積もりをとってもらうようにしましょう。

修繕の内容費用
外壁塗装100〜130万円
屋根塗装80〜100万円
トイレ交換80〜100万
キッチン交換80〜100万円
ユニットバス交換80〜100万円
排水管交換50〜80万円
壁紙張り替え20〜40万円
床張り替え20〜60万円
給湯器交換50〜80万円

各種保険

各種保険には、地震保険や火災保険などがあります。

万が一の場合に備えて保険の加入は必須です。

また住宅ローンを利用するにあたって、保険加入が必須になっている場合もあります。

そのため、保険料は一戸建ての維持費として必ずかかる費用ということを覚えておきましょう。

保険料や保険内容は会社によって異なりますが、年間の平均費用は1〜2万円くらいです。

下記は火災保険や地震保険におすすめの保険会社をまとめました。

保険内容は会社によって違うため、チェックして自分に合った保険を選びましょう。

保険会社内容の特徴
損保ジャパン  THE すまいの保険「個人用火災総合保険」加入手続きは代理店からできて、契約は最長5年間 水回りやカギトラブルのアシスタントダイヤル無料サポート付き 周辺費用は、原因調査・仮修理・仮住まい・残存物取り片付けなどの費用が全て補償補される 地震火災費用保険金が自動付帯で、地震危険等上乗せ特約を追加で手厚くサポート
東京海上日動 トータルアシスト住まいの保険  加入手続きは代理店からできて、契約は最長5年間 事故防止アシスト、メディカルアシストなどの無料サポート付き 周辺費用は、仮住まい費用が保証されない点に注意 水道管修理費用保険金など費用保険金のラインナップが充実 保険金は平均的
セコム損保 セコム安心マイホーム保険加入手続きは代理店、インターネットどちらからでも可能、契約は最長5年間 周辺費用は原因調査、仮修理、残存物取り片付けといった費用が保証される 基本保証はすべてカバーできるが破損、汚損の場合は特約をつける必要がある 保険料は他の比べて割高
三井住友海上 GKすまいの保険(すまいの火災保険)加入手続きは代理店からできて、契約は最長5年間 GKすまいの保険グランドの無料サポートが充実 周辺費用の残存物取り片付け費用以外は限度額なし 地震火災費用保険金は自動付帯で最大50%まで保証されるプランを選択可能
楽天損保 ホームアシスト(家庭総合保険)  保険料の一部が楽天ポイントで還元 加入手続きは代理店、インターネットどちらからでもできる インターネットで加入の場合割引が適用される 周辺費用は仮住まい費用のみが補償される 保険金は他と比べて割安
セゾン自動車火災保険 じぶんでえらべる火災保険  加入手続きはインターネットか郵送でできて、契約は最長5年間(1年単位で選択可能) 周辺費用は残存物取り片付けのみ補償される 火災、落雷、破裂、爆発のみ自動付帯で他の補償はすべて特約 保険料は他と比べて割安。保険料重視で自由に保障を組み合わせたい人におすすめ

固定資産税

固定資産税とは、所有する固定資産に対して課せられる税金のことです。

不動産取得税や登録免許税は、購入して所有者になったときに払えば済みます。

しかし、固定資産税は1月1日時点の所有者に自治体から納付書が送付され、毎年払い続けなくてなりません。

税額は、固定資産税評価額×税率の計算式で求められます。

税率は標準税率の1.4%ですが、自治体によって異なる税率を設定している場合もあるようです。

固定資産税評価額は、国や自治体の調査によって算出された土地の価値に基づいて決まります。

目安として、購入価格の70%といわれており、築年数や土地の面積によって負担額が変わるようです。

また住宅用地や新築住宅の条件によって、税金を軽減する特例措置が適用される場合もあります。

都市計画税

都市計画税といって、市街化区域内のエリアに家がある場合に課せられる税金があります。

市街化区域内とは、市街地としてすでに栄えている地域やこれから市街化が優先的に進められる地域のことです。

このような地域では、税金を道路や下水道整備などの都市計画事業の費用に充てられます。

税額は固定資産税と同じ、課税標準額×税率の計算。

課税標準額は、固定資産評価基準に基づき算定された土地や建物の価格です。

また税率は自治体によって異なる場合もあるが、0.3%を超える税率にすることはできません。

固定資産税と同様に特例措置が適用される場合もあります。

年間の目安としては、3〜5万円程度と考えておくといいでしょう。

自治会費(町内会費)

自治会費(町内会費)は、地域のお祭りやごみ置き場の管理、周辺の道路整備などに使われるお金です。

自治会に加入するかどうかは自由ですが、地域のための活動であるため加入する方が多い傾向にあります。

会費は月に1000〜2000円程度が多く、地域によって幅があるようです。

一戸建て購入後に定期的にかかる費用として、自治会費があることを覚えておきましょう。

その他

前述した維持費以外にも、毎月かかる光熱費があります。

一戸建てに限らず、光熱費は生活している上で必ずかかる維持費のひとつです。

水道、ガス、電気代はライフスタイルによってそれぞれ費用は異なります。

3万円前後かかるため節約方法を取り入れて費用を抑えるなど、工夫している方も多いでしょう。

またネットを利用していると、ネット回線の費用がかかります。

料金は、プランや契約する会社によって変わるので事前にチェックして契約しましょう。

一戸建てによる維持費の平均総額

一戸建てにかかる維持費の年間総額はおよそ40万円です。

前述した様に、維持費には住宅ローンだけでなくさまざまな費用が必要になります。

維持費とはいえ、毎月の支出以外に修繕費などの予期せぬタイミングでまとまったお金が必要になる場合があることも覚えておきましょう。

また30年所有した建物の維持費は1200万円ほどかかるといわれています。

このようなことから、一般的な一戸建てに30年住み続けることを想定すると、年間40万円程度の維持費がかかると予想できるでしょう。

とはいえ、上記の金額は平均であり、各家庭によって総額は変わってきます。

築年数が古くなるにつれて修繕の必要性は高くなるため、維持費としての総額も高くなることが分かるでしょう。

下記は、30年以上住む一戸建ての修繕に関する実態調査を表にしたものです。

築年数平均修繕維持費
30〜34年495万円
35〜39年583万円
40〜44年602万円

このように築年数によって金額は増えていますが、修繕にお金をかけなければ維持費を少なくすることはできます。

ですが、家を建てたばかりの頃は気にすることのない部分が、長く住んでいると気になるところが出てくるものです。

築年数が経過するとともに修繕費が増えていくため、事前に出費に備えておくことが大切でしょう。

一戸建ての維持費を節約する方法

一戸建ての維持費をゼロにすることはできません。

しかし節約することは可能です。

維持費を抑えるための方法を以下の5点から解説します。

  • 税金の控除を活用する
  • 耐久性の高い家を建てる
  • 省エネ対策をする
  • 自分でできる点検や修繕は自ら行う
  • アフターサービスがあるハウスメーカーを選ぶ

下記で詳しく解説します。

税金の控除を活用する

一戸建ての維持費の大部分を占めるのが固定資産税です。

固定資産税には、控除される制度があるためそれらを活用することで支払う税金の金額を減らすことができます。

固定資産税控除には、下記の様な制度があります。

  • 住宅用地に対する軽減措置
  • 新築住宅の減額
  • 認定長期優良住宅の減額

以上の様な制度を利用することで大幅に固定資産税の支払額を抑えることができるでしょう。

耐久性の高い家を建てる

耐久性の高い家を建てることで、メンテナンスの必要性をなくし、修繕費の節約に繋げることができます。

家を建てる時は安く済ませるために安い素材で揃えてしまうこともあるでしょう。

しかし、少し値段が張ってもメンテナンスが少なくて済む素材を選ぶことで維持費を抑えられます。

これから家を建てようとしている方は、耐久性の高い素材にこだわってみるといいでしょう。

省エネ対策をする

省エネ対策をすることもひとつの節約法です。

たとえば家づくりの段階で、断熱性や気密性のある造りを重視するなど、建物本来の省エネ対策を行うことで光熱費の削減に繋がります。

また日々の生活の中でも節電や節水を心がけるだけで節約を実感することができるでしょう。

毎月の金額では小さなものでも、年間にすると大きな金額になります。

年間の使用量や料金を定期的にチェックしてみるのもおすすめです。

自分でできる点検や修繕は自ら行う

修繕費は維持費の中でも大きな割合を占めています。

簡単な修繕は自分で行うことで節約になるでしょう。

屋根や外壁などの修繕は業者に頼まないとできない場合が多いかと思います。

しかし、壁紙や床材の張り替えなどは自ら行うことができる範囲です。

最近ではホームセンターなどで張り替えのセットが売られているなど、初心者にも優しいDIYコーナーが設置されているので一度チェックしてみてもいいかもしれません。

修繕箇所は、状況が悪くなることも考えられる場合は無理に行わず専門業者に依頼しましょう。

アフターサービスがあるハウスメーカーを選ぶ

家を建てる際アフターサービスがあるメーカーを選ぶことが大切です。

アフターサービスが充実しているハウスメーカーは、法律で決められている保証以上に様々なサービスを提供しているメーカーがあります。

長期で無料修理してくれたり、困った時の電話相談口があったりとメーカーによって様々です。

長く住む家のため、将来のことまで考えてハウスメーカーを選ぶ様にしましょう。

まとめ

一戸建ての維持費には、年間で平均約40万かかることが分かりました。

これらの計算はあくまで平均であり、さらに金額が上がることも予想されます。

維持費には税金や修繕費など様々な支出があるものの、つい住宅ローンだけを考えてしまいがちです。

中でも修繕費は専門業者に頼むとなると、修繕箇所によっては金額が跳ね上がることが予想されます。

長く住む家だからこそ、先を見越した備えが大切です。

備えだけでなく、家を建てる段階で支出を減らす方法もあります。

耐久性の高い家に構築することで事前に光熱費を抑えられる造りにすることや、アフターサービスが充実しているハウスメーカーに建築を依頼するなど様々です。

節約方法も取り入れる他、どのくらいの支出があるのか、たまには年間維持費のチェックをしてみてください。

そうすることで、あなたの戸建てに必要な維持費の詳細を理解することが出来て後悔のない資金計画を立てることができるでしょう。

ご相談はこちらから。

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