キッチン照明の色と選び方|快適な作業環境にするためのポイント

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キッチン照明の色と選び方|快適な作業環境にするためのポイント

大阪市北区にある工務店「エヌティーソリューションズ」

キッチン照明は、快適な作業環境に深く関わってきます。照明の色や種類を選び間違えると、手元の作業がしにくくなったり、空間全体で見た時におしゃれに見えなかったりする可能性があります。

この記事では、快適なキッチン空間実現のために重要なキッチン照明の色と選び方について詳しく解説していきます。キッチン照明の選び方に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

キッチン照明の色と選び方が重要な理由

キッチンは包丁を使ったり、食器を洗ったりと細かい作業が行われる場所です。そのため、手元が明るくなければ手を汚したり、食器を綺麗に洗えなかったりなど、作業効率が定価するリスクがあります。

安全で使いやすいキッチン空間を実現するためにも、キッチンでの作業に最適な照明の色と選び方を考えなければなりません。

また、作業のしやすさだけでなく、見た目も重視したいものです。ダイニング・リビングからキッチンを見たときにおしゃれに見えなければ、せっかくのLDKも台無しですよね。作業のしやすい明るいキッチンにするだけでなく、LDKや家全体のバランスも考えた照明選びをすることで、センスの良い空間作りができます。

明るくておしゃれなキッチン空間は、作業がしやすいだけでなく家事へのモチベーションアップにもつながります。

キッチン照明によく使われる種類

照明器具にはいくつか種類がありますが、その中でも特にキッチンの照明としてよく使われる種類が4つあります。ここでは、キッチン照明によく使われる4つの照明について詳しく解説していきます。

ダウンライト

ダウンライトは天井に穴をあけて埋め込む照明器具です。天井から飛び出しておらず、天井もフラットに見えるので空間をスッキリ見せてくれます。冷蔵庫や食器棚など、何かとものが多いキッチンでも、「照明器具に冷蔵庫や棚が当たる」といった失敗は、天井に埋め込まれたダウンライトでは起きません。キッチンを明るく照らすメインの照明器具として使うのにおすすめの照明器具です。

ペンダントライト

ペンダントライトは、天井からチェーンやコードを使って吊り下げられるタイプの照明器具です。空間全体を明るくするほどの照度はありませんが、メインの照明の補助として使われることが多いです。

ペンダントライトの魅力は、デザインの豊富さ。たくさんのデザインが各メーカーで取り揃えられており、その中からキッチンの雰囲気や好みにぴったりのものを選べます。

ただし、吊り下げて使う照明なので、キッチンに設置する場合は作業の場所にならないところを選ばなければなりません。

スポットライト

スポットライトは、壁や天井に取り付けるタイプの照明器具で、一部分を明るく照らせる照明器具です。例えば作業台やシンクの真上などに取り付け、手元を明るくするなどの使い方ができます。

スポットライトとともにダクトレールも設置すれば、自分が明るく照らしたい場所にスポットライトを動かしたり、必要に応じて器具の数の増減をしたりすることが可能です。

シーリングライト

シーリングライトは、天井に直付けするタイプの照明器具です。天井近くから部屋全体を明るく照らしてくれるので、メインの照明としてよく使われます。ただ、一般的なサイズのシーリングライトだと大きすぎて存在感が気になるかもしれません。そんなときは、小さいサイズの小型シーリングライトがおすすめです。

キッチン照明で使われる色温度と明るさ

照明には、さまざまな色温度と明るさがあります。キッチンに最適な種類を選ばなければ「食材の色がわかりにくい」「細かい作業がしにくい」といった後悔につながりかねません。

ここでは、キッチン照明で使われる色温度と明るさについて詳しく解説していきます。

色温度|昼白色・昼光色がおすすめ

作業内容と空間にあった色温度の照明選びは非常に重要です。色温度とは、光が持つ色味を数値化したもので、単位にはK(ケルビン)が使われます。数値が低いとオレンジがかった色になり、高いと青みがかった色になります。

キッチンでは、手元が明るく照らされて、食材の色味がわかる色の照明を選ばなければなりません。そのため、キッチンでは自然な色味で照らす「昼白色(約3500K)」やさらに明るく照らす「昼光色(約5000K)」が使われることが多いです。

色温度の数値が低いオレンジ色の「電球色」はキッチンではあまり使われません。リビングや寝室など、リラックスしたい場所には最適です。

明るさ|300ルクス程度が必要

キッチンでの明るさを考える際、もっとも重要なのは作業するスペースで十分な明るさを確保できるかどうかです。

照明の明るさは、ルクス(lx)とルーメン(lm)で表されています。

  • ルクス(lx):1m2あたりに照射される光の明るさ
  • ルーメン(lm):照明器具が発する光の量

日本産業企画(JIS)では、キッチンに推奨する照度をキッチン全般で100ルクス、調理台や流し台で300ルクスと定められています。ただ、食材の鮮度や料理の色をしっかり確認するなら、最低でもキッチン全体が300ルクスあると良いです。

シーンによって明るさを変えられる超高機能付きの照明なら、作業内容・時間帯に合わせて明かりをコントロールできます。

キッチン照明の選び方|おしゃれと機能性が両立させるポイント

キッチンでの照明選びでは、機能性だけでなくおしゃれさも重要視したいところです。ここでは、キッチン照明の選び方のポイントを3つご紹介します。

手元の明るさを優先する

まずはキッチン作業を快適にするために、手元の明るさを何よりも優先しましょう。しっかりと明るく照らされて食材の鮮度や包丁がよく見えるか、自分の影によって手元が見えづらくなっていないかを確かめなければいけません。

デザインを優先して作業効率を考えずに選ぶと、毎日のキッチンでの作業にストレスを感じてしまう可能性があります。

明るさが十分に足りているか心配な場合は、設計士やコーディネーターなどの専門家に相談してみましょう。

空間全体の明るさ・色味に合わせる

キッチン全体を明るく照らすことも大切ですが、キッチンだけを明るくしすぎるとLDK全体で見たときにバランスが悪くなる可能性があります。リビングやダイニングとの明るさ・色味を合わせることで、空間全体のバランスが取れます。

「キッチンはしっかりと明るさを確保したいけど、リビングはリラックスできる空間にしたい」など、こだわりがある場合は、調光・調色機能のある照明を選ぶのもおすすめです。

光の強弱や色の変化を調整できる機能があれば、シーンに合わせて明るさを変更できます。費用は少しかかりますが、照明にこだわりがある方はぜひ導入しましょう。

レイアウトにぴったりの照明を選ぶ

キッチンのレイアウトによっても選ぶ照明が変わってきます。例えば、壁に面していないアイランドキッチンや一部の壁にのみ接している対面キッチン・ペニンシュラキッチンは、リビング・ダイニングとの一体感が重要視されるので、おしゃれなペンダントライトをカウンター部分の真上に設置するのがおすすめです。

壁付けキッチンの場合、ペンダントライトを設置すると作業の邪魔になる可能性があります。また、壁に向かって作業するので、明るさを十分に確保しなければなりません。そういった点からも、シーリングライトやダウンライトがおすすめです。

メンテナンスのしやすさで選ぶ

キッチン照明は、毎日の作業で使うのでメンテナンスのしやすさを考えることも重要です。長寿命のLED電球なら、電球交換の頻度も少なくて済みます。また、シーリングライトやペンダントライト、スポットライトなら照明器具そのものを自分で交換できるので、そういった点でもメンテナンスはとてもしやすいです。

ただし、ダウンライトの場合、電気工事士に電球や照明器具の交換を依頼しなければなりません。ダウンライトは天井に穴を開けるので、他の照明器具と違って簡単に他のタイプの器具に交換できないというデメリットもあります。そういった注意点・デメリットも考慮した上で選びましょう。

キッチン照明を選ぶときの注意点

キッチン照明を選ぶ際には、これまで紹介したポイント以外にもいくつか注意点があります。気をつけて選ばなければ、後から「使いにくい」と感じてしまうかもしれません。

まず、最も注意したいのが「自分の影」です。特に壁付けキッチンの場合、天井のメイン照明が真後ろにあると、調理台に立ったときに自分の影が手元を暗くしてしまいます。シンクや作業台の真上にダウンライトや手元灯を別途設置し、複数の光源で影を消すなどして対策をしなければなりません。

掃除のしやすさも重要なポイントです。キッチンは油や水蒸気が舞う場所なので、照明器具は意外と汚れます。デザインがおしゃれでも、複雑な形状や凹凸の多いものは掃除が大変です。油汚れが拭き取りやすい素材か、拭き掃除がしやすいシンプルなデザインのものを選ぶと掃除をする際のストレスも軽減できます。

また、ペンダントライトを設置する場合は、高さと位置を慎重に決めましょう。低すぎると頭をぶつけたり、食器棚の扉の開閉がしにくくなる可能性があります。カウンターに人が座る場合は、視界を遮らない高さにすることも大切です。家族の身長やキッチンの動線をしっかりシミュレーションし、作業の妨げにならない位置に取り付けましょう。

これらの注意点を踏まえつつ、専門家とも相談しながら計画してみることをおすすめします。

まとめ

今回は、キッチン照明の色と選び方について詳しく解説してきました。キッチン照明は、作業効率をあげるために重要なアイテムです。

また、おしゃれな器具を選ぶことで、作業する方のモチベーションアップにもつながるでしょう。

快適なキッチン空間を実現するためには、まず手元の作業に必要な明るさを「昼白色」や「昼光色」で確保することが大前提です。その上で、ダウンライトで全体をすっきりと見せたり、ペンダントライトでおしゃれなアクセントを加えたりと、キッチンのレイアウトやLDK全体の雰囲気に合わせた照明を組み合わせることで、機能性とデザイン性を両立できます。

照明選びは、ただ明るくするだけでなく、空間の印象を大きく左右する重要な要素です。この記事でご紹介したポイントを参考に、ご自身のライフスタイルに合った照明計画を立て、毎日の料理がもっと楽しくなるような、理想のキッチン照明を選んでくださいね。

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