【家づくり】コンセント位置と数で後悔しないためのポイントは?

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【家づくり】コンセント位置と数で後悔しないためのポイントは?

大阪市北区にある工務店「エヌティーソリューションズ」

家電製品を使用するためにもコンセントは不可欠です。しかし、実は家づくりにおいてコンセント計画で失敗する方は非常に多くいるのはご存じでしょうか。

「コンセントの数が足りない」「欲しい場所になかった」など、住み始めてからやリフォームを終えてから後悔する方が多くいます。

本記事では、家づくりにおいてコンセント位置と数で後悔しないためのポイントを解説します。コンセント計画で後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。

コンセントの位置と数でよくある後悔

冒頭でもお伝えしたように、コンセントの位置と数で後悔する方が多いです。まずはコンセント計画でよくある後悔を見ていきましょう。

コンセントの数が少なかった

コンセントを追加する場合、当然ですが追加費用がかかります。しかし、だからと言ってコンセントの数を少なくすると、住み始めてから後悔する可能性が非常に高いです。

コンセントの数を少なく見積もると必ず後悔します。将来的に家電が増えることや年齢による生活の変化も想定し多めにつけておくことをおすすめします。

コンセントの高さが合わなかった

コンセントの高さは家電を使いやすくするためにも非常に重要なポイントです。通常のコンセントは、床からコンセントの中央までが約25cmになっています。主に掃除機で使うような抜き差しが頻繁になるコンセントなら30〜40cmの高さが適切です。ただ、この高さだとキッチンの家電製品を使う時や、家具の上に置いた家電を使用する時に低すぎて使いづらい場合があります。

また、場所によっては低い位置にコンセントがあると、子供が触って感電するといった危険性もあるでしょう。そのようなリスクや使いにくさを回避するためにも、どのような用途で使いたいのかを明確にし、その上でコンセントの高さを決めましょう。

家具でコンセントが使えなくなった

家具を置いたことでコンセントが使えなくなるケースもよくあります。コンセントを設置してもテレビボードやベッドを置いたことでコンセントが隠れてしまうと、コンセントを設置した意味がありません。

家具とコンセントが密接したままだと、コンセントに埃が溜まりやすくなります。これは火災の原因にもなるため、大変危険です。

平面図や展開図などから家具の位置をある程度イメージしなければなりません。

使いたい場所にコンセントがなかった

いざ生活を始めた時に、「ここにコンセントを付ければ良かった」と後悔するケースもあります。使いたい場所にコンセントがないと、延長コードで電源を持っていかなければならず、見栄えも悪くなってしまいます。タコ足配線を使うとホコリが溜まってしまい、火災の恐れもあるでしょう。

使いたい場所にコンセントを設置するためにも、平面図や展開図を見てシミュレーションをしたり、家電を何個持っているかやどこに何を置きたいかを確認したりする必要があります。

季節を考慮していなかった

季節によって使用する家電は変わります。冬には加湿器やヒーター、夏には扇風機や除湿機を使うご家庭も多いでしょう。しかし、季節家電を使う場所をあらかじめ想定せずにコンセントを配置してしまうと、いざ使いたいときにコンセントが遠く、延長コードが必要になってしまうことがあります。

特にリビングや寝室は、季節家電を置く可能性が高い場所です。どの場所にどのような家電を置く可能性があるかを考え、コンセントの位置を決めておきましょう。

希望と違う位置にコンセントがあった

コンセントの位置は、図面上で入念に打ち合わせをして決めたつもりでも、実際に工事が始まると、希望していた場所と違う位置に取り付けられてしまうことがごく稀にあります。それに気づかずに引き渡しを受けてしまうと、後から修正するのは難しく、大きな後悔につながってしまいます。

このような事態を避けるためにも、施主検査の際には必ず図面を見ながら、コンセントの位置が希望通りになっているかを確認しましょう。特に、家具で隠れる部分や、高い位置にあるコンセントは忘れずにチェックすることが大切です。

コンセント位置と数で後悔しないためのポイント

コンセント計画でよくある後悔を見てきましたが、ここからは失敗しないための具体的なポイントを解説します。

家での過ごし方を考えて設置する

コンセントは、単に家電に電源を供給するだけでなく、どのように家で過ごしたいかによって最適な位置が変わります。例えば、スマートフォンを充電しながらソファでくつろぎたいなら、ソファの近くにコンセントが必要です。また、キッチンでコーヒーメーカーやミキサーを頻繁に使うのであれば、作業台の近くにコンセントを多めに配置しておくと便利です。

生活動線をイメージし、どの場所で何をするかを具体的に考えてみましょう。そうすることで、延長コードが不要で、すっきりとした快適な空間を作ることができます。

おすすめの場所にはとりあえず設置する

「ここにはコンセントはいらないだろう」と安易に判断せず、「あれば便利かもしれない」という場所に設置を検討しましょう。例えば、廊下の掃除機用コンセント、玄関の電動自転車の充電用コンセント、リビングの季節家電用コンセントなどです。

後から「やっぱり欲しかった」となっても、増設には費用と手間がかかります。少し多めに設置しておけば、将来的な家電の増加や、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。特に、廊下や玄関、ウォークインクローゼットや屋外は、後からコンセントを増設しづらい場所のため、予め設置しておくことをおすすめします。

例えば、廊下は掃除機や除湿機を使用する際に便利ですし、玄関は電動自転車や防犯カメラ、クリスマスツリーの電源などに使えます。ウォークインクローゼット:充電式の掃除機を収納する際に便利です。屋外は、庭のライトアップや高圧洗浄機、電気自動車の充電などに使えます。

もしかしたら現時点では「いらない」と思っていても、将来必要になる可能性は十分に高いです。コンセントの追加はさほど費用も高くないので、前もってつけておくことをおすすめします。

家具を置く場所や目立つ場所にはつけない

コンセントを設置する際には、将来的に置く予定の家具や家電の位置を考慮することが大切です。特に、テレビボードやソファ、ベッドなどで隠れてしまうような位置に設置してしまうと、せっかくのコンセントが無駄になってしまいます。

また、目立ちやすい場所や、見栄えを損なうような場所は避けるようにしましょう。例えば、壁の真ん中や、頻繁に通る場所にコンセントがあると、見た目がすっきりしません。配線を隠すためにも、家具の裏や、死角になる場所に設置するのがおすすめです。

間取り図と展開図を見て位置を決める

コンセントの位置を決める際には、平面図と展開図を使い、具体的な配置をシミュレーションすることが非常に重要です。平面図だけでは壁の高さや奥行きが把握しにくいため、展開図も併せて見ることで、より正確なイメージができます。

平面図は家を真上から見た時の図です。部屋全体の広さや家具の配置を把握しやすくなります。展開図は、壁のどの位置にコンセントを設置するかを具体的に確認するのに便利です。

これらの図面を見ながら実際にコンセントを使うシーンを想像してみましょう。

家電・家具の大きさを測る

実際に使用する予定の家電や家具のサイズを測っておくことも、失敗しないための大切なポイントです。特に、冷蔵庫やテレビ、電子レンジなど、置き場所が固定されることが多い大型家電は、そのサイズに合わせてコンセントの位置を決めましょう。

家具や家電のサイズを事前に把握しておけば、「コンセントが隠れて使えなくなった」「コードが届かない」といったトラブルを防ぐことができます。また、家具の大きさだけでなく、設置する壁の広さや、部屋の動線も考慮してコンセントの位置を検討しましょう。

収納や鏡の中につけると便利

最近では、収納内部や鏡の裏にコンセントを設置するケースも増えています。洗面台の鏡裏にコンセントがあれば、電動歯ブラシやシェーバーを充電しながらすっきりと収納できます。

また、キッチンパントリーやウォークインクローゼット内にコンセントを設置しておけば、充電式の掃除機やモバイルバッテリーなどの充電に便利です。生活感を隠しつつ、快適な暮らしを実現するために、このような隠れたコンセントの設置も検討してみましょう。

設置場所の壁紙の色も考慮する

コンセントは、基本的に白やベージュなどの単色が一般的です。そのため、壁紙の色によっては、コンセントが目立ってしまうことがあります。特に、アクセントクロスとして濃い色や柄物の壁紙を選ぶ際は注意が必要です。

壁紙とコンセントの色が合わないと、インテリアの雰囲気を損なってしまう可能性があります。最近では、壁紙の色に合わせてコンセントの色を選べるメーカーも増えています。また、壁紙と同じ色や柄のコンセントカバーを自作したり、専門業者に依頼したりすることも可能です。コンセントの色まで細かくこだわることで、統一感のあるおしゃれな空間を実現できます。

テレワークをするなら多めに設置する

テレワークが普及した今、自宅で仕事をする方は増えています。パソコンやモニター、デスクライト、プリンターなど、仕事に使う家電は意外と多く、コンセントが不足しがちです。

ワークスペースや書斎には、デスクの近くに複数のコンセントを設置しておきましょう。また、リビングや寝室など、仕事をする可能性がある他の部屋にも、あらかじめ多めにコンセントを設置しておくと安心です。

バリアフリーも考える

将来的に高齢になったときや、家族に身体の不自由な方がいる場合、コンセントの位置が生活のしやすさに大きく影響します。例えば、車椅子での生活を想定すると、低い位置にあるコンセントは使いづらくなってしまいます。

通常のコンセントよりも少し高い位置に設置することで、かがむことなく楽に抜き差しできるようになります。また、コンセントの数を多めにすることで、延長コードのつまずきを防ぐことにもつながります。

【部屋別】コンセント計画のポイント

後悔しないコンセント計画のためには、それぞれの部屋の用途を考慮してコンセントを配置することが重要です。ここでは、部屋別のコンセント計画のポイントをご紹介します。

リビング

リビングは家族が長時間過ごす場所なので、家電の種類も多くなりがちです。テレビ、エアコン、照明、Wi-Fiルーター、ゲーム機、充電器など、必要なコンセントの数を洗い出しましょう。

例えばテレビ周りだと、テレビ、レコーダー、ゲーム機など複数の家電を使うため、多めにコンセントを確保しておきましょう。テレビ台に隠れる位置にまとめて設置しておくと、見た目もすっきりします。

ソファ周りもおすすめです。スマートフォンやタブレットの充電用に、ソファの近くにコンセントを設置しておくと便利です。充電器のコードが邪魔にならないよう、床から少し高い位置に設置したり、USBポート付きのコンセントを検討するのも良いでしょう。

季節家電を使用するシーンも考えましょう。冬はヒーターや加湿器、夏は扇風機など、季節によって使う家電のために、部屋の各所にコンセントを配置しておくといざという時に便利です。

キッチン

キッチンは、冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器など、多くの家電が常に稼働しています。また、ミキサーやホットプレートなど、調理のたびに使う家電も多いので、計画的に配置することが大切です。

作業台・ワークトップの上は、ミキサーやコーヒーメーカー、ホームベーカリーなどを使うために、調理スペース周辺に複数口のコンセントを設置しておきましょう。

家電収納スペースにも設置しておくべきです。冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、オーブントースターなど、置き場所が固定される家電には、それぞれ専用のコンセントを設けることをおすすめします。

ダイニングテーブルの近くにコンセントを設置するのも良いでしょう。ホットプレートやIH調理器を囲んで食事を楽しむ場合、ダイニングテーブルの近くに床用コンセントや、配線が邪魔にならない高さの壁コンセントがあると便利です。

ダイニング

ダイニングは食事をするだけでなく、家族が集まって勉強をしたり、作業をしたりする場所にもなります。

例えばテーブルの近くにコンセントがあれば、パソコンやスマートフォンの充電、ホットプレートなど、様々な用途で使えます。

ダイニングの足元にもコンセントの設置を検討しましょう。テーブルの真下や壁際など、邪魔にならない位置に設置することで、見た目もすっきりします。

寝室

寝室では、ベッドサイドのコンセントが特に重要になります。スマートフォンやタブレットの充電、読書灯の電源など、寝る前に使うもののために、ベッドの両側にコンセントを設置するのがおすすめです。枕元にコンセントがあれば、スマートフォンを目覚まし時計として使う際にも便利です。また、寝室にテレビを置く場合は、テレビ台の裏に複数のコンセントを配置しておきましょう。

玄関

玄関は、あまりコンセントが必要ないと思われがちですが、あると便利な場所です。電動自転車を使っている家庭では、充電のために玄関にコンセントがあると非常に便利です。

また、充電式の掃除機を玄関に収納する場合も、充電用のコンセントがあればスムーズに充電ができます。その他にも、クリスマスシーズンにイルミネーションを飾ったり、防犯カメラやセンサーライトの電源に使うことも想定し、設置を検討しましょう。

洗面所

洗面所は、ドライヤーや電動歯ブラシ、シェーバーなど、様々な電化製品を使用する場所です。電動歯ブラシやシェーバーの充電用に、鏡裏の収納内にコンセントを設置しておくと、見た目がすっきりします。ドライヤーは洗面台で使うことが多いため、洗面台の近くにコンセントを設置しておきましょう。その他にも、冬場に使う暖房器具や、洗濯機、衣類乾燥機、除湿機などにもコンセントが必要です。

まとめ

家づくりにおいて、コンセントの計画は日々の暮らしの快適さを左右する重要なポイントです。

コンセントの位置や数を考えるのは、手間がかかる作業に思えるかもしれません。しかし、ここでしっかりと計画を立てておけば、住み始めてから「コンセントが足りない」「位置が悪くて使いにくい」といった後悔をすることなく、快適でストレスフリーな暮らしを送ることができます。

これから家を建てる方も、リフォームを考えている方も、ぜひ本記事の内容を参考に、理想のコンセント計画を立ててみてください。

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